リスクプレミアム  


いま確実に50万円当たるギャンブルと、 1/2 の確率で0万円、 1/2 の確率で100万円当たるギャンブルがあったらどっちを選びますか? これは多くの人が「確実に50万円をもらえるほう」を選ぶとおもいます。 このように 通常、人はリスク回避的であるといえます。 またこのとき、前者のギャンブルを高く評価していることになります。

では 確実に10万円当たるギャンブルと、 1/2 の確率で0万円、 1/2 の確率で100万円当たるギャンブル ではどうでしょう。 これはひょっとしたら後者のギャンブルを選ぶかもしれません。 このとき、前者のギャンブルと後者のギャンブルを同じぐらいに評価しているということになります。

確実な50万円を少しずつ減らしていって、どこまで減らしたときに 後者のギャンブルをやってもいいかということを考えます。ある人は20万円ぐらいまで減らさないと後者のギャンブルをやらないとしましょう。 このとき、この20万円を確実性等価といいます。 そして後者のギャンブルの期待値50万円から確実性等価20万円を引いた30万円をリスクプレミアムといいます。

リスクプレミアム = 期待値 − 確実性等価


◆参考文献

  • 『経営戦略のゲーム理論―交渉・契約・入札の戦略分析』 
    ジョン・マクミラン、有斐閣、1995年 
    GAMES, STRATEGIES, & MANAGERS (1992)

  • 『金融工学―ポートフォリオ選択と派生資産の経済分析』   
    野口悠紀雄、藤井真理子、ダイヤモンド社、2000年