ベイズの定理  


ある革新系の大新聞が都内の大学生1000人に対しアンケート調査をした。 質問項目は2つ。Q1.「あなたは自民党を支持しますか?」、Q2.「あなたは巨人ファンですか?」。調査の結果、自民党支持者のうち、80%が巨人ファンであることがわかった。また、自民党を支持しない人のうち、10%が巨人ファンであるということがわかった。 学生のうち、自民党支持者は30%だった。無作為に選んだ学生が、巨人ファンだったとき、その学生が自民党支持者である確率はいくらか。

こういう問題を解くときは「ベイズの定理」というのを使います。

A:自民党支持
B:巨人ファン
C:自民党不支持

とします。CはAの余事象です。

PA(B) = 0.8, PC(B) = 0.1, P(A) = 0.3, P(C) = 0.7 より、

PB(A) = 0.24 / (0.24 + 0.07) = 0.24 / 0.31 = 0.774 ・・・(答)

◆ベイズの定理の証明

事象Aの余事象Cを利用して、<条件BつきのAの確率>を求めます。

ベイズの定理は図にすると簡単です。 図よりただちに「巨人ファンだったとき自民党支持者である確率」が求まります。すなわち、<「自民党支持者で巨人ファン」または「自民党支持者でなくて巨人ファン」>のうち、<「自民党支持者で巨人ファン」>の割合なので