競馬


秋のG1戦線も3戦が終わりました。(2000/10/26現在)。 今年からは日程が変更され、いきなりスプリンターズS。 例年なら有馬の前なのでピンときません。 そのせいか、いきなりの万馬券25,700円。 続く秋華賞も30,010円。すごい荒れ方です。 そして先週は3冠の最後、菊花賞。またもや豊マジックで エアシャカールがダービーの無念を晴らしました。

さて、その菊花賞ですが、売上が前年比マイナス25.4%。 ピーク時の95年(マヤノトップガン、レースレコード 3.04.4 の年) に比べるとマイナス47%だったそうです。 今年はトライアルの勝ち馬がおらず、また日程変更で日本シリーズ(しかもON対決)とバッティングしたというマイナス要因がありました。 また売上というのは景気に大きく関係します。 95年は実質経済成長率4.4%で、景気はバブル崩壊後最高の水準でした。 しかしこれらを考えても半減というのはちょっとどうかなあと思います。

さて、馬券というのは馬連を中心に売れ、ずば抜けた2強がいると馬券の「妙味」がなくなり 売上が落ちると言われています。人気がばらついたほうが、馬券としておもしろいということです。ばらつきやでたらめさを表す1つの指標に「エントロピー」というのがあります。(詳しくは→「エントロピー」)そこで過去4年の菊花賞のエントロピーを計算してみました。 オッズは最終オッズではなくて直前12時のオッズです。

エントロピーは97年が最大で3.172。 表を見ると、だいたいエントロピーがどういうものかわかるとおもいます。 97年は比較的人気がばらついています。 (結果は「鬼脚」フクキタル。超スローペースでなんと上がり34秒4だった。) 反対に今年2000年はずば抜けた2強対決で、エントロピーは小さくなっています。

★2001年皐月賞 2001年4月

先日行われた皐月賞では、アグネスタキオンが圧倒的1番人気(史上2番目の支持率)にこたえて優勝しました。92年ミホノブルボン以来の無敗の皐月賞馬です。 しかしあまりの人気集中のせいか、売り上げは大幅ダウン。258億円弱で昨年の88.3%だったそうです。

下は最終オッズですが、たしかにすごい人気の偏り方です。 タキオンの単勝支持率は59.4%。また馬連 1-7 の支持率は35.9%でした。 単勝万馬券の馬が8頭もいます。

エントロピーを計算してみたところ、 2.004 と極めて小さくなっていました。 結果は 7-14 (780円)で、64億円分の馬連 1-7 は一瞬にして紙くずになりました。