供給曲線(個人)


Step2 です。 今回は個人の供給曲線(Individual's Supply Curve)について説明します。

またののたん ののたん に登場してもらいましょう。 ののたんのキャンディーを作るコスト(限界費用)は

1単位目: 0.5ドル
2単位目: 0.7ドル
3単位目: 0.9ドル
4単位目: 1.1ドル

でした。

そこでののたんはもしキャンディーの価格が

0.5ドルなら 1単位目まで
0.7ドルなら 2単位目まで
0.9ドルなら 3単位目まで
1.1ドルなら 4単位目まで

作ることがわかります。なぜでしょう。

まずキャンディーの価格が0.5ドルならば、 コストが0.7ドル以上になる2単位目以降は作っても損するだけです。 ののたんは1単位しか作りません。 (コストと価格が同じ場合は作るとします。以下同じです。)

同様にキャンディーの価格が0.7ドルならば、 コストが0.9ドル以上になる3単位目以降は作っても損するだけです。 ののたんは2単位しか作りません。

同様にキャンディーの価格が0.9ドルならば、 コストが1.1ドル以上になる4単位目以降は作っても損するだけです。 ののたんは3単位しか作りません。

キャンディーの価格が1.1ドルならば、 4単位目まで作ることによるデメリットはありません。 ののたんは4単位作ります。

そこでののたんの供給曲線というのは下のようになります。

これはどこかで見たことがあります。

じつはののたんの供給曲線は ののたんの限界費用曲線と同じものなのです。

ただ供給曲線は縦軸(価格)から見て、 限界費用曲線は横軸(数量)から見るという違い があるだけです。

供給曲線と限界費用曲線が同じものである ということは 重要ですのでぜひ覚えておいてください。