供給の変化


ふたたびキャンディーの取引を考えます。

方法2の課税では供給曲線が上方にシフト(移動)したわけですが、 この供給曲線のシフトは限界費用曲線のシフト と考えることもできます。 ふたたびののたん ののたん の供給曲線(限界費用曲線)を考えてみましょう。

まず供給曲線の見方をします。 ののたんは0.5ドルのとき1単位を作るのですが、 50セント課税されると、帳尻を合わすために 1ドルのとき1単位を作るようになります。 同様に1.2ドルのとき2単位を、1.4ドルのとき3単位を作るようになります。 したがって供給曲線は上方に0.5ドルだけシフトします。

つぎに限界費用曲線の見方をします。 いまののたんは1単位目を作るのに0.5ドルかかります。 1単位ごとに50セント課税されるので この1単位目のコストは50セントぶん上がって1ドルになると考えることができます。 同様に2単位目、3単位目、4単位目も 50セントずつコストが上がると考えることができます。 したがって限界費用曲線が上方に0.5ドルだけシフトすると考えることができます。

マーケット全体の供給曲線は ののたんたち個人の供給曲線を横に足すだけなので やはり0.5ドルだけ上方にシフトします。 これはいわゆる「供給が減る」というやつです。

マーケット全体の限界費用曲線は ののたんたち個人の限界費用曲線を横に足すだけなので やはり0.5ドルだけ上方にシフトします。 これはいわゆる「生産コストが上がる」というやつです。