3. 判別プレイ


◆カウンタ値と判別プレイ

いま、ある機種の設定4以下の減算値を97、設定5の減算値を100とします。 そして、24プレイ目までの総投入枚数が72、総払出枚数が28とします。 (注:モード移行は3枚掛け完了時。よって以後、 n プレイ目までの総払出枚数とは、 n-1 プレイ目までの総払出枚数を意味する。) このとき、カウンタ値は

設定4以下ならば 72(-97) + 28*256 = -6984 + 7168 = 184
設定5ならば 72(-100) + 28*256 = -7200 + 7168 = -32

です。 よって24プレイ目は、 設定4以下なら小役が出にくい低確率モード、 設定5以上なら小役が出やすい高確率モードです。 この24プレイ目のようなプレイは、 判別の手掛かりになるので、判別プレイといいます。

【定理1】
Cs-1(M, N) > 0 、Cs(M, N) ≦ 0 となるとき、そのプレイは 設定 s 以上の判別プレイである。

◆払出率と判別プレイ

ハナビの設定5以上の判別を考えましょう。 払出率 k が、

0.3789 < k ≦ 0.3906

ならば、そのプレイは設定5以上の判別プレイです。

なぜならば
0.3789 < k のとき、設定4以下ではカウンタ値はプラス。
k ≦ 0.3906 のとき、設定5以上ではカウンタ値は0以下。

よって
k がこのような値のとき、
設定4以下では低確率モード、
設定5以上では高確率モードになります。

【定理2】
いま、小役払出率 k が ks-1 < k ≦ ks (ただし s = 2, 3, …, 6 ) ならば、 そのプレイは設定 s 以上の判別プレイである。

<証明>
小役カウンタと払出率の関係より、

k > ks-1 のとき Cs-1(M, N) > 0
k ≦ ks のとき Cs(M, N) ≦ 0

よって

ks-1 < k ≦ ks のとき、
Cs-1(M, N) > 0 、Cs(M, N) ≦ 0

定理1より このプレイは 設定 s 以上の判別プレイである。

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