シミュレーション2
今回はランダムウォークの話です。
前回のシミュレーション1で、7000個の
INT(RAND()+(1/241)) (0か1)に出玉を対応させれば、玉の出方がシミュレートできます。ただし、話をわかりやすくするために、REG割を小役割に含めておきます。
(ペイアウト率については → 「期待値」)
▼ニューパルサーの設定6を考えます。 BIG純増が373.55枚、REG割が0.33813、小役割が1.42567。 よってまずREG割+小役割=1.7638。 したがって、BIGが当たらなかったプレイ(0のプレイ)に対する期待値は、 1.7638-3=-1.2362 よって次のような確率分布表になります。
1/241 で 373.55(枚) ▼ペイアウト率は (1/241)*373.55+(240/241)*(-1.2362)=0.318929461 に3を加えて3で割ったもの 3.318929461/3=1.10630982 です。 よって7000プレイ=21000枚の投入に対し、 平均して23233枚の払出があり、2233枚の純増です。 ▼次のようにして純増枚数を対応させます。 いまA列は0か1です。B列は1からA列を引いたものとします。 そして C=A*(373.55)+B*(-1.2362) こうすれば
A列が0のとき、B列(1-A)は1で純増枚数は -1.2362 になります。 そしてC列の和が純増枚数の和になります。 D列にはC列の累積和を作っておきます。 D列をグラフにすればランダムウォークの様子がわかります。 [BIG回数32、純増3340枚] |
▼6個の擬似データを作ってみました。いちばん右下のグラフはすごいです。ある人が4万以上突っ込んで帰った後、誰かが一気に7万出しています。 右上も極端ですね。カチ盛りのドル箱が一気に飲まれていく様子を表しています。 |
[30回,2590枚] [22回,-408枚]
[34回,4089枚] [25回,716枚]
[38回,5588枚] [27回,1466枚]
等価交換では(純増枚数/5)*100がそのまま収支になります。
6戦5勝で、最高が11万1000円勝ち、最低が9000円負けとなります。
平均大当たり回数29.3回、平均純増枚数2340枚で、ほぼ理論値通りです。
▼ ランダムウォークは 直線 y=1.1063x からの「ゆらぎ」であると考えてもよいですし、 あるいは、 ランダムウォークは直線(平均値)へ回帰すると 考えてもよいです。 |
ミクロで見たときのゆらぎが「ツキ」とよばれるものです。 これがあるから長いこと飽きずに打てるのです。 |